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世界中の人々の間で、

トルコ石は例外なく“天の宝石”と考えられてきた。

自然崇拝の感覚で神聖なものとして取り扱われ、

天の精霊に捧げるという形で身に着けていた。

〜特集紹介〜


トルコ石の魅力の歴史

トルコ石は、ラピス・ラズリ、ジェード、そして珊瑚と共に、人類が最初に魅了されたと考えられている宝石の1つである。その魅力を歴史的な面から紐解く。

世界のトルコ石
〜トルコ石の産地

現在トルコ石を産出する国として広く知られているのはイランとアメリカである。宝石の歴史を学ぶにつれ、エジプトを始めとして中国の名前が登場してくる。

トルコ石の科学

鉱山から採掘されるトルコ石の形には様々なものがある。トルコ石の原石の形は、その元になる成分を溶かし込んだ地下水が溜まった場所と状態に支配され、複数のタイプが知られる。

トルコ石の鉱物・宝石学

トルコ石の色は清々しい空青色がやはり美しいのだが、現実に産出する石の色は変化に富んでいて、幾分緑色がかっている石が多い。緑色味は銅イオンと共に混在している鉄イオンの影響で、カルコシデライトの因子を含んでいる事による。

色・構造・共生物の
違いで知るトルコ石の魅力

トルコ石は特徴的に不透明な宝石であるから、品質評価はもっぱら表面での観察が主となる。色調、色の濃さ、色の均一性、包有物の存在、形状をチェックし、重量を加算して価値を評価する。

トルコ石の加工処理

現在まで、トルコ石には色の向上と石質の改良を求めていくつかの技法が考案されてきた。この石を取り扱う人たちはその技法を基本とし、さらに改良を重ねた。そして複数の技法を組み合わせ、さらに新しい方法が考案されてきた。

イミテーションの世界

古代から中世さらには近代になると、人知でその神聖な石を創作する試みが盛んに行われ、多くの “ そっくりさん(Imitation)” が作られてその数は本物をはるかに上回った。

トルコ石を使った宝飾品

 かつてトルコ石が権力者の占有物だった時代とは違って多くの人々のものになった時、時間差を待たずして天然品だけでなく、処理石さらには模造石までもがジュエリーのパーツとして使われ、トルコ石は私たちにとってかなり身近なものとなった。

トルコ石の類似石

トルコ石に姿形が似ている石の総合データや産出のされ方や目視での識別方法を紹介。

トルコ石の鑑別

実際の鑑別の現場ではどのようにトルコ石の鑑別を行っているのかを詳しく掲載。

亥辰舎の石の本

琥珀表紙

宝石のほんvol.01『琥珀』

今から3000万年前も昔の時代~琥珀の故郷は太古の森である。琥珀の伝説や歴史、産出される形態、簡単な鑑別方法から専門法まで。琥珀について興味のある方から、もちろん業界関係者には必携の書。

琥珀の歴史とイメージ/琥珀を科学する/琥珀の産地と形成の年代/琥珀の美の秘密/琥珀の鑑別


著者:飯田孝一 発行:亥辰舎
B5判/80頁 定価:1,800円+税
翡翠表紙

宝石のほんvol.2『翡翠』

日本の国石となったヒスイ。翡翠の伝説や歴史、産出される形態、類似の一覧や、簡単な鑑別方法から専門法まで。翡翠について興味のある方や、もちろん宝石人には必携の書。

ヒスイの歴史/翡翠の形成と鉱物学/ヒスイの宝石学/ヒスイの加工/ヒスイの鑑別/類似石図鑑


著者:飯田孝一 発行:亥辰舎
B5判/80頁 定価:1,800円+税
天然石のエンサイクロペディア

天然石のエンサイクロペディア

すべてのミネラルファンと宝石関係者の必読書。日本彩珠宝石研究所の飯田孝一による渾身の全書。125種類にわけて天然石を解説するとともに、約1500種類に及ぶ石の名前を索引により簡単に調べることができる。標本は写真家小林淳による美しい写真で、一般的なカボションや希少な鉱物まで見開きで掲載し詳しく説明。石にまつわる伝説や流通、化学的・鉱物学的見地。

この一冊が今後のスタンダードな資料となる。


著者:飯田孝一 発行:亥辰舎
A5判/528頁 定価:3,800円+税
宝石Q&A

宝石Q&A

鑑別家、飯田孝一が本気で書いた天然石・宝石にまつわるQ&A。一般の質問から専門的な疑問まで、飯田節が明解に回答。間違った知識のまま広がる宝石名や意外に知らない扱い方など、ミネラルファンはもちろん、宝石業界人は必ず知っておかなければならない「今さら聞けない」Q&A。

なーんだ、そうだんたんだ!の50問。


著者:飯田孝一 発行:亥辰舎
B6判/208頁 定価:1,800円+税